20~30代と40歳以降の転職戦略は真逆!正しい転職をしよう
転職を語る際に、年齢は外せないキーワードです。歳によって転職の難易度や重視すべき内容が違ってくるので、年齢に合ったやり方で転職を進めることが大事です。
今回は、3度の転職を経験した筆者は、転職活動において30代と50代の違いについてお話させていただきます。
30代が転職の面接で不合格になる理由
筆者が30代に入ったばかりの頃、ヘッドハンターから電話がかかってきたことがあります。
「○○様に一つご紹介したい企画系ディレクターの案件がありますが、いかがでしょうか。」
魅力的なポジションだったので、この誘いを迷わずに受け入れたのですが、残念ながら三回目の面接を受けた後に不合格を告げられました。
コンサルタントが教えてくれた不合格の理由は、「いろんな能力で優れているが、若すぎるので下のメンバーを管理できるかが心配」ということでした。
この理由で断られるのは、一度だけならまだしも、今までのキャリアで3回も同じ理由で門前払いされました。
当時の自分はもっと成長して、一人前の大人になりたいという願望が強かったのです。
今はもうアラフィフになっている筆者が、再び転職の戦場に戻りました。今度はまさか断られた理由は「能力は問題ないが、年齢に難がある」というコメントでした。
その瞬間に、自分はもうキャリアのピークを過ぎていることを実感しました。これからの道は上がり坂ではなく、下がり坂だ。という避けても通れない宿命。
それぞれの肩書に最適な年齢が存在する
企業の中で、課長、部長、プロジェクトマネージャーといった肩書やポジションごとに最適な年齢というものが存在します。
もし45歳の時に、自分の年齢は同じ階層の同僚の中で一番高いことに気づき、部下は全員実力派で若ければ、というケースを想像してみてください。ずっと自分のポジションを狙っているかもしれないし、しかも部下たちが求める待遇は自分よくかなり低いという無形のプレッシャーを感じますね。
ポジションの呼び方は会社や業界によって異なりますが、組織の中の階層それぞれに相応しい年齢が決まっています。マネージャーは28歳から35歳まで、ディレクターは35歳から45歳まで、この範囲の中はある種のコンフォートゾーンです。その階層に相応しい年齢の上限に近づけば近づくほど、上の階層に行かねばというプレッシャーがかかってきます。もしさらに上に行けたらキャリアの寿命が一気に55歳あたりまでに伸びます。
もちろん、CEOになれるとしたら、65歳を過ぎても何ら問題ありません。すべて本人の力量によります。
昇進を待つか、潔く転職するか
では、50代の場合どうすれば最適な年齢の時に最適なポジションで働けるのでしょうか。同じ会社で昇進を待つか、潔く転職をするかという2つの方法があります。
今より小さい会社に転職というのもアリ
今の会社より規模と知名度が低い会社に応募すれば、あなたの大企業で勤務していた経験、実務能力、体系化された思考能力などが相手にとって喉から手が出るものです。そのため、重宝される可能性が高く、副社長などのポジションのオファーをもらう可能性も否定できません。
東証一部上場の大手企業から創業期にあるベンチャー企業に転職する人は、まさにこのように「会社名でポジションを買う」人です。
キャリアのピークを過ぎたら、転職の戦略を「会社名でポジションを買う」にシフトすることを強くおすすめします。
高い舞台から低い舞台に移ることによって、高いポジションをもらい、キャリアの寿命を延ばすことができます。
ただし、前提はキャリアのピークに達した時点で、あなたがいる会社が十分に大きく、知名度もあることです。小さい会社の部長であれば、それほどトレードできる切り札ではないというのが現実です。
30代と50代の転職戦略は真逆!
したがって、20代や30代など若い時のキャリアプランは、できるだけ舞台の高さを上げることです。もし新卒で入った会社は超大手の会社であれば、ひたすらそこで頑張ってキャリアを積めばいいのです。
しかし大半の人のスタートラインはそれほど有名ではない企業ですよね。その場合は反対の戦略を立てる必要があります。まず小さい会社でマネージャーまでキャリアを積み、そして中規模の会社に転職し、より大きい舞台でより高いポジションに就くことです。
言うのは簡単ですが、実行しようとするとなかなか難しいです。自分でしっかりプランを立てるという努力の以外にも、転職エージェントに頼るという近道があります。キャリアアップの転職を目指したければ、転職エージェントのサポートを受けることが肝心です。こちらから、あなたの状況に併せておすすめの転職エージェントをまとめています。ぜひ確認しておいてください。
まとめ
今までお話しした内容をまとめておきます。
30代の転職:肩書で会社名を買う。
50代の転職:会社名で肩書を買う。
あなたの年齢に合った転職の戦略を選んで、キャリアアップ転職できるように、陰ながら祈っています。