転職エージェントの基本をよく理解して使いこなそう 2017.10.20
この記事では転職エージェントのことについて紹介します。
転職エージェントが提供できるサポートの全て
一言でまとめると、転職エージェントとは、企業と求職者の間に入り、求職者がマッチした企業に入社できるように一からサポートするサービスのことです。
具体的に転職エージェントが提供できるサポートは下記7点です。
- キャリアカウンセリング
- 求人紹介
- 職務経歴書など書類の添削
- 面接対策
- 面接の日程調整
- 給与交渉代行
- 円満退職のサポート
転職活動で面倒だと感じることは全て代わりにやってくれて、本番面接以外で企業とやり取りせずに転職活動を終えることができます。
逆に転職エージェントを利用せずに転職活動を進める場合は、上記をすべて自身で行わなければなりません。特に在職中の方はあまり時間がないので、できる限り転職エージェントを利用するのが得策です。
転職エージェントを使うメリット・デメリット
一見すると転職エージェントはお金かかからず何でもかんでもサポートしてくれて、メリットしかないと思われがちですが、実はデメリットも存在するのです。両方をしっかり理解した上で使わなければ、逆効果で失敗しかねません。
転職エージェントを使うメリットとデメリットは下記の通りとなっています。
メリット
- 転職活動に必要なサポートを無料で受けられる
- 一人では主観的になりがちなキャリアの棚卸しができる
- 表に出ていない好条件の非公開求人を紹介してくれる
- 人事に伝えきれない魅力を、代わりに伝えてくれる
転職エージェントは企業側が支払う紹介料を受け取るので、求職者に無料でサービスを提供することができます。上記7点のサービスを全て無料(稀に有料プランを設ける会社もありますが)で受けられるのは使わない手はないですね。英会話のレッスンを全て無料で受けられるような、お得感満載なサービスです。
極端な話、面接で緊張してうまくアピールできなくても、人事とのパイプが太い一流エージェントがあたなのことをプッシュしてくれれば、不合格が合格になるケースすら聞きます。
デメリット
- 上手い営業トークに乗せられ、本来希望じゃない会社に転職する可能性がある
- 自身の転職市場価値が低いと判断された場合、サービスを受けることができない
- 電話や面談をしながら進める形になるため、時間と手間がかかる
転職エージェントの質にばらつきがあり、低レベルのエージェントはあなたのキャリアに合わなくても無理して入社させてくることもあるので注意してください。
中小のエージェントは紹介できる求人が限られており、いわゆるブラック企業を紹介してくれる場合もあるため、なるべく上場している大手転職エージェントの利用を推奨します。
「企業側は紹介料を払いたくないせいで、転職エージェントを利用すると採用されにくくならないの?」
よくこのように心配する方がいますが、結論から言うと内定率は落ちないどころか、エージェント経由は有利です。
なぜなら、企業側からするともし雇った人がすぐに辞めてしまうと、仕事の引継ぎ、退職処理、人事調整、採用・育成などのコストと比べ、転職エージェントに支払う紹介料は微々たるものだからです。
なので、少しでも「活躍しない人を雇ってしまう」リスクを避けたいと考える企業がほとんどで、転職エージェントのお墨付きがあった方が有利になります。
また、エージェント経由で入社した人がすぐ辞めた場合は、紹介料が企業側に返還されるので、企業側も安心して採用できる仕組みになっているということを覚えておきましょう。
転職エージェントを使う場合の注意点
ここまで転職エージェントの良さを説明してきましたが、利用する上で不利益が生じやすいポイントに注意する必要があります。転職エージェントは無料だからといって慈善事業ではありません。求職者は転職エージェントにとって求人に紹介される「商材」であることを認識しておきましょう。
不動産業界で言うと、求職者は物件で転職エージェントは不動産仲介業者です。そして求人企業は転職エージェントにとってのお客さんです。それを踏まえて下記のポイントを心がけましょう。
キャリアコンサルタントの話を鵜呑みにしない
先ほども触れましたが、悪質なエージェントはとにかく求職者を入社させないので、あまり合わない企業でも勧めてきます。一方で大手の転職エージェントはどうかというと、たくさんの案件を同時に扱う多忙なコンサルタントが多いので、あなた一人に構っていては仕事が進まないわけです。コミュニケーションが十分じゃない場合は的外れな求人を紹介してしまう可能性があります。コンサルタントの話を鵜呑みにせず、一度冷静になって自分を客観的に見つめ直すことが大事です。また、社員が会社内部の情報を書き込んでいる評価サイトを覗いてみて、コンサルタントの話と矛盾がないか確認することをおすすめします。
複数の転職エージェントに相談する
転職エージェントも人間なので、どうしても客観性にかけるときがあります。より客観的に判断するために、なるべく2社以上のコンサルタントと相談するようにしましょう。
一つ目のキャリアコンサルタントから「希望に沿った案件がない」「年収の基準を下げてください」「キャリアアップより現状維持で妥協したほうがいい」など指摘されても、落ち込まずに他の転職エージェントにも相談してみましょう。希望の条件では1、2社目がダメでも、3社目で紹介してくれる場合が多々あります。複数の転職エージェントから話を聞いて、客観的に自分の市場価値を把握すればチャンスはいくらでもあります。うまい営業トークに乗せられて安易に妥協しないことを気を付けましょう。
最後に
このページでは転職エージェントについての基礎知識、サービスの内容、利用する上でのメリット・デメリットと気を付けたいポイントを説明しました。
これから転職しようとする人は、転職エージェントのことをよく理解した上で、正しく利用することを心がけましょう。
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