転職者に求められることは年齢によって違う?20代・30代・40代の転職 2017.10.20
就職や転職する時に皆さんは履歴書や面接で、自分を売り込みたい一心で一方的に熱意を語ってしまう人も多いのではないでしょうか。筆者もそんな人の一人です。
中途採用の面接は新卒採用の面接と違い、とりあえず熱意とやる気を示せば採用されるなんて考えは甘いです。
積極的にアピールするのはいいことですが、結局企業は求職者の視点なんて全く気にしていなくて、その人は自社で活躍できるかどうかしか見ていないという事実も念頭に置いておくべきです。
実は、企業は何を期待しているのか、なぜその人を採用したいのかは、年齢によって大きく異なってくるのです。
それでは今回は、20代・30代・40代の転職者に企業が求める資質、注意しておくべきその年代特有の弱点・デメリットも含めて考えてみたいと思います。
自分の年代の理想像を把握し、的確にアピールすることで、本命企業の面接を突破していきましょう!
転職者が20代の場合
ここでは20歳~29歳転職者の一般的な強みと弱みをまとめていきます。
20代の転職者に求められる資質
企業はよく20代の人に求める資質と言えば以下のようなものがあります。
- 素直で僻んだところがなく指導しやすい
- 勢いと行動力がある
- 新しい環境や社風、慣習に適応しやすい
- ビジネスマナーを心得ている
- 学習能力があり短時間で戦力になる
また、20代という一括りでも、前半と後半で少し違ってきます。
20代前半の人に対しては、実務経験が浅くても仕方がないと見られる傾向にあります。その分、意欲と行動力が重視され、入社したら短時間で戦力になれると思われると採用される可能性が高いです。
一方、20代後半になってくるとある程度の実務経験や実績が求められるでしょう。企業の規模などによって即戦力として扱われるケースも珍しくはないようです。
20代の転職者の弱点・デメリット
企業が考える20代の人の弱点・デメリットは以下のようなものがあります。
- 経験が浅いため即戦力になりにくい
- 本当に成果を出せるかが不透明
- 前職を短期間で辞めた場合、定着しない可能性も考えられる
20代の転職は全体的にポテンシャル採用の傾向が強いので、この年代であれば情熱ややる気をある程度アピールすることで、実務経験に欠けても面接に通ることが多々あります。
また、企業が定着するかを心配しているようなら、根気強く長く働けることをアピールすると効果的でしょう。
転職者が30代の場合
ここでは30歳~39歳転職者の一般的な強みと弱みをまとめていきます。
30代の転職者に求められる資質
企業はよく30代の人に求める資質と言えば以下のようなものがあります。
- 前職経験を活かし即戦力になる
- 周りを巻き込めるリーダーシップがある
- マネジメント能力がある
- 課題の発見・解決ができる
- 既存社員と良好な関係を築ける
30代半ばまでの求職者は、前職での実務経験や実績が一般的に問われます。即戦力はもちろんのこと、入社後にリーダーシップを発揮することを期待する会社も増えています。
35歳~39歳の応募者になると、業務能力は必須で、それに部門をまとめるマネジメント能力を要求する会社が一気に増えてきます。
過去の経歴や会社の方針によっては新規プロジェクトや新規部門の責任者として最初から配属されることもあります。
30代の転職者の弱点・デメリット
30代の応募者にありがちな弱みや企業側が考えるデメリットとしては以下のようなものがあります。
- 前職の実績がある場合、謙虚な姿に欠ける可能性がある
- 自社の社風や制度に馴染めず辞めてしまう可能性
- 自社の体制に批判的になる可能性
この3点とも総じて「その会社に馴染んでくれるか」というキーワードになりますね。
30代となると人間はどうしてもこれまでの実績に対して自信を持ち始めるのです。
そうなってくると、すぐに今の会社を前職の会社と比較したり、転職先に溶け込もうとせずに体制や同僚・上司の批判をしがちになる傾向があります。
企業側ももちろんそれの傾向を把握しているので、「私はそんな人ではないですよ」とアピールしたほうがいいでしょう。例えば面接で自分のアピールをしつつ、どんな職場にも溶け込め、ポジティブに物事を捉えていくような姿勢を盛り込むと、面接する側が安心です。
転職者が40代の場合
ここでは40歳~49歳転職者の一般的な強みと弱みをまとめていきます。
40代の転職者に求められる資質
企業はよく40代の人に求める資質と言えば以下のようなものがあります。
- 前職で得た豊富な職務経験や人脈を自社で活かせてくれる
- 新規プロジェクトや新規部門のマネジメントを担当できる
- 社員を育成し基準を底上げする能力
- リーダーシップやマネジメント力を発揮し会社の業績に貢献できる
40代でも30代後半と同じく、実務をこなしつつ部門やプロジェクトを統括するマネジメント能力が求められます。
また、30代よりさらに上のポジションを用意されることも増えてきます。新規プロジェクトや新規部門の責任者だけでなく、特にベンチャー企業の場合はこれまでの実績が輝かしいハイスペックの候補者に対しては、CFOやCOO、部長など役員クラスの採用もあります。
40代の転職者の弱点・デメリット
企業が考える20代の人の弱点・デメリットは以下のようなものがあります。
- 給与などのコストが高い
- 行動力や自発性に欠ける
- 職場に馴染もうとしない
年齢が高いからと言って頭が固く傲慢な人間は歓迎されません。これらのありがちなよくないところを意識して、柔軟かつ謙虚な姿勢を見せることが大事です。
自信満々に実績をアピールしないといけないと同時に、柔軟性や謙虚さも随所にバランスよく入れていくといいですね。
まとめ
転職活動において一番重要なのは、自分の視点ではなく企業の視点から話すことです。
「この人、入社したら活躍できそうだな!」と思わせたら楽勝です。
そのために、それぞれの年代はどんなものが求められるのかを考える必要がありますね。それを知ったうえで選考の対策を立てると効果的です。
また、今回は非常に一般論で説明してきましたが、企業や役職によって、求職者に求められるものが必ずしも今回話した内容とは限りません。
転職エージェントという、求職者と企業の間に立って転職をサポートしてくれるサービスを利用すると、独自のルートで情報収集ができ、応募する企業一つずつ個別の対策についてアドバイスしてくれます。
特に第一志望の会社の場合、転職エージェント経由で応募したほうが確実で有利になりますよ。転職エージェントを使って、情報戦とも言われる転職活動でぜひ勝ち抜いてほしいです。
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